受講生インタビュー(スタンダードコース:池永俊八さん)

インタビュー

林田麻衣子(以下、林田):質問がうまい方ではないですが、いつも通りおしゃべるをさせていただければと思います。よろしくお願いします。

池永俊八さん(以下、池永):はい、わかりました。よろしくお願いします。

林田:とても長くいらっしゃいていただいてますが、何年くらい前からでしたでしょうか?

池永:2011年くらいからでしょうか?もう13年くらいになりますかね。

林田:大人の方も数十名いらっしゃってますが、一番大先輩になられますね。

池永:女性の方で私ど同年代の方と、もう一名、女性の方で私より長く通っていらっしゃる方がいらっしゃいますよ(笑)

林田:そうでしたね(笑)

林田:一番最初にピアノを始められたきっかけはなんですか?

池永:音楽を聴くのがもともと好きで、自分でもちょっと弾いてみたいなと思ったのがきっかけでした。

林田:ジャンルを超えていろんな音楽をお聞きになりますものね。ポップス、ジャズ、そしてクラシックはもちろん、フォークも。

池永:それこそ、歌謡曲もイージーリスニング、映画音楽も聴きますよ(笑)ピアノ以外にもクラシックギターも少し弾けます。

林田:素晴らしいですね、ご経験豊富で、いつもキレイな音色でお弾きになってます。

池永:いえいえ、最初は両手で弾けるようになりたいなというのが動機だったんです。

林田:こちらにきていただく前に2~3年ほどすでにピアノのレッスンをお受けになっていたんですよね。かなり多くの曲を弾かれてましたよね?最初は子犬のワルツをお弾きになってましたね。

池永:そうですね(笑)

林田:はやしだピアノアトリエはどうやってお知りになりましたか?

池永:インターネットで検索しました。家にも近くてここがいいなと。

林田:はやしだピアノアトリエの数々のイベントにほとんど全てご出席いただいていますね。ただ、スタジオコンサートは一度だけ欠席されましたよね(笑)

池永:よく覚えていらっしゃいますね、そうですね、旅行だったんです(笑)

林田:ショパンの曲を多く弾いていらっしゃいますがワルツ、ノクターン、そのほかの曲もたくさん・・・。たくさん弾き尽くして!

池永:そうですね、しばらくずっとショパンでしたよね。

林田:私のブログ(註2)でもちょくちょく登場してもらっていますが、そこでは、「選曲マスター」という名前になっています(笑)

池永:まず、聴いててビビッときて「この曲弾きたいなぁ」と思ったら、検索するんです。自分の力量に合っているか?というのはありますが、その時にはまだ楽譜は持っていなくても、決めたら楽譜を購入して譜読みするというスタンスでやっています。時にはこれは弾けないかもしれないというのもありまして、その時はボツになります(笑)ちょっと前はカスキの曲を何曲か弾いていましたね。

池永:弾いていて、こだわるのは音色なんです。こういう綺麗な音を出したいなという気持ちがあって、理想とする音があるんですが、そうしてもその音が出ない、というときにいつも先生からいいアドバイスをいただいています。

林田:ありがとうございます。体、指の使い方、力の抜き方などですね、お伝えしています。

池永:目標の音色、仕上がりを目指すための知識、技がないのでそこをフォローしてもらっています(笑)イメージがあってもゴールが見えない時があるんです。そういう時に助けてもらっています。

林田:それはとてもありがたいお言葉です(笑)

池永:最近は、楽典?ですか?、長三和音、短三和音とか、いろんなたくさんのことを教えていただいて、それで、こんなに和音のイメージが変わるのか?とか楽しいです。

林田:もともと和音の色などとても敏感な感性をお持ちでいらっしゃいますので、理論の裏付けでさらに理解が深まるというのはイメージ強化にとてもいいですよね。

林田:さて、話題が変わりますが、スタジオコンサート(註3)やコンサートの打ち上げなどでも、池永さんが、皆さんの中を取り持っていただき、おかげで皆さんとても仲良くなって、練習の悩みや時間の確保などの情報をやり取りしたり、モチベーションを維持する秘訣を話し合ったり、交流の場が盛り上がって本当にありがたいなと思っています。

池永:そう言っていただけるととても嬉しいです。すごく思うのは、音楽、ピアノというものを通じて小学生から年配の世代まで全ての世代が交流できるということです。皆さん学ぶということに対して、平等なんです(笑)それが素晴らしいと思います。みんな平等!中学生なんかとも、曲についてなど、はやしだピアノアトリエコンサートの時なんかにも話をしますよ、普通に。若い人たちの演奏を聴いて、「すごいなぁ」って思うこともあるんですが、私も同じように学んでいるんですよ。だから共感できる。

林田:大人の方に演奏していただくメリットは私もたくさんありまして、今まで頑張ってたくさん練習してきた子供達が、練習時間が取りづらくなって、ピアノがあまり上手く弾けなくなったと感じる時があるんです。そしてだんだんピアノと心が離れてくるようなことがある時期に、大人の人の方の演奏を聴いて、音楽、ピアノの話題を子どもたちとお話していただくことによって、「もう一度私も頑張ってみよう」と思ってくれることがとてもありがたいと思います。本当の意味で、大人は仕事も家庭もあって、時間のない中で、時間を確保しながら楽しんでいます。その方々の意見は子供達をとても刺激、激励してくれるようです。

池永:楽しいんですよ。レッスンは楽しくさせていただきているので。本当に先生、褒め上手ですよ(笑)だから全然やらされている感がないんですよ。ただそれだけじゃなくて、指摘されたところはすごくよくわかりますので、なんかわかりやすくてすっと頭に入りますので、メモとか取らなくても、家に帰ってすぐ練習に取り掛かれます。翌週までにはちゃんと結果を出そうと。

林田:私もいつも楽しいんです。いつもレッスン中に笑ってばっかりで!毎回、前回のレッスンの内容を次回お見えになった時にきちんと克服なさっているのがとても素晴らしいなと思います。

林田:現役の頃に猛烈にお忙しい激務時には、ご自宅に帰ることもできず、ほかの場所にお住まいになって、テレビ出演など対応に追われていらっしゃいましたよね、そして、その仮住まいから直接こちらに通っていらっしまいしたね。本当に大変な時期だったと思います。

池永:大変でしたね。あの頃は。それでもなんとしてもピアノを弾かなければと思って「1日5分でもいいから必ずピアノを触るんだ」と決めて、そこにはピアノがなかったのでキーボードを触っていました。自宅にはピアノがあるんですが、そこにはなかったので。そしてペダルを使っての練習ができなかったのでエアペダル(笑)で練習してました。

林田:エアペダル!!、お聞きした時は衝撃でしたけど、ものの見事にペダリングをコントロールされていたのでびっくりしました。

林田:今は、ボロディンのノクターンをお弾きになってますが・・・。次は12月のはやしだピアノアトリエコンサートでは何をお弾きになりますか?

池永:ボロディンの弦楽四重奏曲がすごく好きなんです。次の曲は4~5分の少し長めの曲を探します。

林田:レッスンなど、もっとこうだったらいいのになぁということはありますか?

池永:それはないですけど、スタジオコンサートのように大人数でなくて少人数でいいので、練習の成果を見せあったり、譜読みの状況を報告しあったりする、小さな機会があったらいいなと思います。

林田:それは良いですね、秋口などにミニコンサート、実現したいと思います。

林田:大人の方でピアノ始めてみたいけど、なかなか腰が上がらない、難しそうだ、なんて感じていらっしゃる方に一言ご助言いただけたらと思います。

池永:最初から諦めている方って結構いらっしゃると思います。でもやってみると新しい発見があるんです。自分にもこんなことができるんだって。行動に移すことが秘訣です。私も最初は両手で弾けることが目標で始めましたけど、ショパンみたいな曲はとてもじゃないけど弾けない、と思っていたんです。でも今ではショパンだけでなく、好きな曲を選べるようになりました。楽しいですよ。先生は個人に合ったアドバイスをくれるので、私の場合、常に先読みをしてくれて、この辺は細かくやっていこうなど、考えてくれるから、いろんな欲が出てくるんです(笑)

林田:今までたくさんの曲をお弾きになりましたが、今後これは弾いておきたい曲などありますか?

池永:「月の光」とかも弾きたかったんですけど、いつも誰かほかの方が弾いていらっしゃるので(笑)最近は、この前の「アンコールピースの世界」のコンサートでご主人が弾いてらっしゃった曲とかも、パンフレット残しているんで、弾いてみたいと思っています。

林田:最近また大人の新しい仲間も増えました。今後もまたよろしくお願いします、ありがとうございました。

池永:ありがとうございました。