受講生インタビュー(特別コース:甲斐さとみさん)

インタビュー
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林田麻衣子(以下、林田): それでは、早速インタビューを始めさせていただきます。

甲斐さとみさん(以下、甲斐):よろしくお願いします。

お母様(以下、母):よろしくお願いします。

林田:最初にピアノをはじめたのはいつ頃でしたか?

甲斐:3歳からだったと思います。

母 :それぐらいからはじめましたね、お兄ちゃんがすでにピアノをはじめていて、いっしょについてくる形で自然に自分もピアノを弾くんだという感じでした、よく覚えています。 

甲斐:最初は30分のコースではじめて、幼稚園のころからコンクールを受けていました。お父さんがピアノが好きで、家での練習は、お父さんと一緒にすることもありました。ただ、当時は30分くらいしか練習していなかったのですが、お父さんにだんだん熱がこもってきて、1時間を超えても練習が終わらな時は、隙を見てピアノの下にもぐって逃げてました(笑)

林田:幼稚園の時もコンクールで賞を頂いていましたね。

甲斐:はい、それから1時間のコースに変わって、小学校になりだんだんと1時間ほど練習するようになっていきました。毎年コンクールを受けるのが楽しくて練習をがんばりました。

林田:コンクールを受けるときは緊張しましたか?

甲斐:小さい頃はあまり緊張しなかったのですが、だんだんコンクールでいい賞がもらえてさらに上を目指したいと思って欲が出てきた時、急に緊張が押しよせてきました(笑)時にはうまくいかなくて悔しい思いをしたこともありました。でもお母さんに、励ましてもらってまたモチベーションをすぐに上げることができました。

母 :私は、とにかく励まし役なので、いつも励ましていましたよね!(笑)(さとみさんの方を見て)主人は音楽にもその他のことにもにも厳しい人なので、役割分担はきちんとできていたと思います。とにかく励ましてばかりでした(笑)

林田:お父さん、お母さんのおかげでここまで頑張ってこれましたね!そう、その頃から特別コースに変わりましたね。誠先生のレッスンは小さい頃から本番がある度に受けていましたが、特別コースに代わってから誠先生のレッスンが定期的になりましたね。誠先生のレッスンはどうでしたか?

甲斐:短い曲や子どもが弾く曲でも、本当にわかりやすく、何パターンも「こう弾いてみたら?」とわかるように教えていただきました。楽しかったです(笑)

林田:その後、県のコンクールやいろんなコンクールを受けていろんな賞ももらえました。それから誠先生のレッスンを受けながら、もちろん私のレッスンも(笑)、頑張ってきましたね。

甲斐:今は、大分高校で私のクラスには、音楽科、書道科、スポーツ科の生徒がいるのですが、授業でも楽典やその他いろんなことを教えてもらえて、自分が学びたい内容をいつでも先生に直接教わったりもできるので音楽科に行ってよかったなぁと思っています。

林田:音楽科が合っていて行けてよかったですね。音楽科に行きたいと思ったのはいつ頃ですか?

甲斐:小学校5年生の頃からうっすら考えるようになって、心が決まったのは中学校2年生の時でした。ちょうど麻衣子先生との面談がある頃でした。結果を出したい、もちろんコンクールなどで。そして、もっといい演奏がしたいという思いがありましたので、意外にすんなりと進路は決まりました。

林田:高校に入ってからは音楽は、ピアノは、レッスンは、どうですか?

甲斐:レッスンは小さいころと比べると内容も高度になり、誠先生のレッスンでも音色やタッチ、曲の内容などについて細かくレッスンを受けていますが、ついていけるよう頑張っています!時には厳しいこともありますが、やさしい先生なので宿題をきちんとこなせるよう練習をしています。

林田:本当に最近よくがんばっていますね。では、少し話題を変えましょう。スタジオコンサート(註1)とはやしだピアノアトリエコンサート(註2)の2つが大きな行事として毎年ありますが、感想、感じることを教えてください。

甲斐:幼稚園の頃からソルフェージュのクラスに入っていましたが、数人の決まった人としか会うことができません。また、普段は個人レッスンだったりして、なかなか他の人の演奏を聞いたり、仲良く話したりする機会がないので、とても楽しみにしています。同年代だけでなくいろんな世代の人と話ができて、音楽のまだ私が知らないことなどを教えてもらったり、刺激になります。

林田:まだ小さいころは、おやつパーティーでいつもチョコレートファウンテンの前に陣取って楽しそうにずっと食べてましたね(笑)写真もあります!

母 :(大笑)

甲斐:一番楽しんでいたと思います(笑)

林田:では、ピアノを学んできて、今までで一番印象に残っていることはなんですか?

甲斐:やっぱりコンクールや本番の時です。本番の1週間前になっても思うように仕上がってなかった時、自分ではこう歌いたい、こう表現したい、という思いがあってもなかなか指先、音に伝えられなくてジレンマを感じていた時に、麻衣子先生がうまい具合に考え方を組み立て直してくれたり、レッスンも良いタイミングで組んでもらえたり、絶妙な言葉かけで本番で一番良い演奏ができるよう導いてくださり、結果、納得のいく演奏ができたことです。家族もサポートをしてくれて、お父さんやお母さんが何度も送り迎えしてくれて、感謝しています。人の心を動かすことのできるピアニストになれるよう頑張ります。

母 :もともとあまり感情を強く外に出さない子なんですが、人の面倒を見るのも好きな子で、切り替えが早くて、コツコツやるのに向いている子なので、演奏を頑張って指導もできる人になってくれたらなあと思っています。

林田:頑張りましょうね!さあ、これから音大受験もあるし、前途有望でうらやましい限りです。あと、聞き忘れたことはないかしら?

母 :麻衣子先生のこと何も話してませんでした(笑)話さなきゃ。

林田:お願いします!

甲斐:・・・・。

母 :麻衣子先生も誠先生もレッスン時のお話が上手いなぁと本当に思っています。私はいつもダメダメって単純な言葉でしか言わないので意味が本人によく伝わらないんです。私も、どう言えばうまく伝わるかなっていうのは、いつも参考にさせてもらっています。それで意味が伝わるとお互い納得できて本当に嬉しいですよね。主人とも話すんですけど、麻衣子先生は厳しいレッスンや言葉の中にも、愛や、優しさが溢れていて、本人を常に前向きな気持ちにしてくださるので、本当にありがたいと思っています。

林田:ありがとうございます。

甲斐:うなずく(笑)

林田:ぜひ今度は大学に合格してから、またインタビューの続編をお願いします!ありがとうございました。

甲斐:ありがとうございました。

母 :ありがとうございました。

(註1)毎年当スタジオ2にて行われます。低学年の部・高学年の部・大人の部に分かれており、低学年の部・高学年の部は一人一人が今勉強している曲を仲間の前で披露するなごやかな雰囲気のコンサートです。コンサート後にはおやつパーティー、大人の部はお酒等をいただきながらのパーティー。

(註2):毎年ホールを貸し切って行われる全員参加(希望者)のコンサートです。