林田麻衣子(以下、林田):インタビューを始めます。よろしくお願いします。
林田:よし君はピアノ始めてどれぐらいですか?
村上義和(以下、義和くん): 4歳!
お母様(以下、母):年少さんの終わりかな?
林田:そっか、3年くらい経ってからきてくれたのよね。そしてここにきてからまだ1年経ってないですよね。
母:そうです、3月31日に体験レッスンに来てからなので。(インタビュー収録日:2024年2月25日)
林田:はやしだピアノアトリエに来ていただいたきっかけは何でしたか?
義和くん:ショパンコンクールを受けに行くから!
母:以前は、弾きたい曲があっても、進度が、なかなかそこにたどり着けないような進み方であったりだったので紹介してもらいました。もっと教えて欲しいのに、教えてもらえないジレンマみたいなものがあって本人が求めているものと教室が考えていることが合わなくなったときに「ここでは楽しいけど、もっといろんなことを知ってうまくなりたいなぁ」と言い始めたので。でも、前の教室では義和の好きなショパンの曲をいつも弾かせてくださって、以前にもましてピアノを大好きになったので、本当に感謝しています。
林田:そうですね、教材ごといろいろ変わりましたね。ただ楽しんで弾くのと、目標を持ってがんばるのとでは、同じ楽しみ方でも質が変わってきます。でも、普通の列車から、特急の列車に乗り換えていろいろ大変ではないですか?コンクールなんかも受けたりして。
義和くん:2ヶ月切ってたと思う。
林田:指の使い方とか体の使い方とか、基礎をどんどん進めながら、コンクールの曲も頑張りましたよね。まずはコンクールを受けることに慣れるところから始めましょう、という感じでしたが、この1年でPTNAや他のコンクールも受けて予選を突破したりもできましたね。
義和くん:すごくうれしかった。大変だったけど、前と比べたら上手になった気がする。
林田:ピアノの練習は毎日どのくらいしますか?
義和くん:まあ、長くて3時間とかだいたい2時間50分くらい。
林田:基礎テクニックの練習はどのくらいしますか?
義和くん:1時間くらい。たぶん。
母:最近はハノンとかバーナムとかツェルニーとか、1時間くらいですね。でも、最初始めた年少さんの頃は30分、褒めちぎって褒めちぎってやらせてました。
林田:最近は、だんだん練習も上手くなって、短い時間で仕上げられるようになってきたと聞いています。レッスンではいつもバッチリ集中をして弾けていますね。
義和くん:難しい曲の最初のレッスンでは、指がうまく動かなくて、たまにボロボロになる時もある(笑)
母:(笑)
林田:(笑)いやいや、受賞者コンサートでもうまく弾けていました!(拍手)
母:(拍手)
林田:この1年間で指もとてもよく動くようになりましたよ。
義和くん:多少はねえ・・・(笑)
母:(爆笑)
林田:(笑)よし君が今一番好きで自分でいつも弾いている曲はなんですか?
義和くん:ショパンのプレリュードの第14番と16番、あとノクターンとか、モーツァルトのソナタとか、いろんな曲を弾いてる。でも、ベートーヴェンもリストもラフマニノフも好き。この前はお友達のお別れ会の時にもピアノを弾いてあげた。ショパンのスケルツォ第3番も弾けるようになりたい!
母:練習の後、ご褒美に遊びの時間があって、ショパンの雨だれを弾いたりしています。ちょっと前まで、本人はショパンが生きていると思っていて、「ショパンのコンサートに行きたい」っていうので「もうショパンは亡くなってるよ。」て言ったら、「嘘でしょ!」って号泣して(笑)、なんか、その時代の人みたいなことをよく言います(笑)
林田:本当にその時代の人みたい(笑)
林田:最初、麻衣子先生のレッスンを受けてどうでしたか?
義和くん:最初めっちゃ難しいかと思ったけどそこまででもなかった。
母:最初は頭爆発しそうって言ってたけど(笑)麻衣子先生のところに通い始めて、今まで「ここがわからない」ってことすらわからなかったのに、それを教えてもらうことによって、どんどん理解でき始めて、「自分の音が変わった日がとても嬉しかった」と言っていました。ある日、麻衣子先生に「それがピアノの音だよ」って言ってもらった時に、この綺麗な音がピアノの音なんだ、と気付いたみたいです。麻衣子先生は、いつも子供目線で「これならわかる!」というわかりやすい例えをしてくださるのでありがたいと思っています。
林田:それはよかった!本当に音も綺麗になりましたね。お稽古をしていて大変だなぁと思う時はどんな時ですか?
義和くん:難しいと思うことはよくあるけど、毎日やってればいつかわかる。
母:毎日難しいの?たいへんな毎日だね(爆笑)でもママが練習に乱入するもんね。(笑)
林田:(笑)ママが乱入して練習を助けてくれるとうまくすすむのね?
林田:本番の前には、誠先生のレッスンを受けたりもしました。レッスンを受ける前はどんな気持ちでしたか?
義和くん:2回!1番最初だからちょっとだけ緊張した。
林田:レッスン受けてみたらどうだった?
義和くん:普通だった。
母:誠先生が「こう弾くんだよ」と言って弾いてくれた音が、コンサートを聴いているみたいだったって言っていました。
林田:どう音を響かせたら美しくなるか?っていうレッスンでしたね。よし君はこれからそれがどんどんできるようになると思いますよ。
林田:最近ソルフェージュの個人レッスンも頑張っていますが、ソルフェージュのレッスンはどうですか?
義和くん:なんて言ったらいいかな。楽しい。聴音とか、書いたやつが当たるかどうか?楽しい。
林田:楽典も好き?
義和くん:うん。
林田:これからよし君はどんなことを頑張っていきたいですか?
義和くん:コンクールでもっと上の賞が取れるように頑張りたい。
母:どんどん階段が難しくなってくるかもしれないけど。
林田:そうですね、その階段をさらにどんどん登っていったら将来はどうなりたいの?
義和くん:ピアニストになりたい。
林田:みんながよし君の演奏を聴いて喜んでくれるような人になれたらいいよね。体もまだ小さいけどオクターブも無理せず届くようになって、これからどんどん成長していくと思いますので今後が楽しみですね!これからも一緒に頑張っていきましょう。ありがとうございました。